京都人の御茶漬け

妻の友人が遊びに来てくれた。が、どうにも息子が彼女になつかない。敵対心を剥き出しにして全力で威嚇する小動物みたい。これは気まずいので早々に昼寝に寝かしつけることにした。そして疲れていた私も一緒に眠てしまった。

で、起きたら体が熱く、関節が痛い。タイミングの悪いことに風邪を引いてしまったようだ。立っているだけでもちょっと辛い。

が、お客様が来ているのにいつまでも寝てはいられない。仕方なしに起きて、のそのそとまた挨拶にいく。妻も友人も凄い楽しそうと言うわけではないが、なんとなく話し続けている。別に帰って欲しいわけでも帰りたいわけでもない、と思う、微妙な感じ。この、みんなで遊びに行ったときの帰り際の難しさというのは、どう対処したらいいんだろうか。誰かが、じゃあそれでは、と言い出すのを待っている暗黙のチキンレースみたいな状況に。京都人の御茶漬けルールは、そんな不毛な戦いを避けるための先人の知恵なのだろうか。知らないけど。

しかし彼女が帰った後の息子の機嫌の良さといったらなかった。あいつは実にハッキリしている。